12年前、私は個人的なブログに Free Plugin Declaration: Contact Form 7 is Free というタイトルの記事を投稿しました。その中で私は WordPress コミュニティとそのオープンソース精神に賛辞を贈り、Contact Form 7 を無償のプラグインとして永久に維持し続けることを誓いました。以来、WordPress プラグインは無償で利用できるものであるべきという私の信念は全く揺らいでいません。
この12年の間に Contact Form 7 を取り巻く環境は大きく変わりました。ダウンロードカウンターは3億を突破しましたが、この数字は2012年のざっと50倍に相当します。現在では世界中の1千万を超えるサイトがこのプラグインを使っています。
人気が出るにつれ多くのサードパーティー開発者が Contact Form 7 のためのアドオンプラグインの開発に参加するようになりました。Contact Form 7 はアドオンによる拡張が容易になるように設計されていますが、それは単にそうすることがオープンソースらしいと思ったからです。しかし悲しいことに、一部の開発者にとってアドオンプラグイン開発は金儲けの手段に過ぎないようです。
数ヶ月前に私は WordPress.org プラグインディレクトリ上の Contact Form 7 アドオンプラグインについて調査を行いました。1万サイト以上での利用実績がある37件のプラグインについて調べたところ、その内の18件に何らかの商用オプションがあることがわかりました。
アドオンプラグインの販売とは破綻が運命づけられたビジネスモデルです。コアプラグインはいつでも同等の機能性をはるかに洗練されたアプローチで実装することができ、ひとたびコアプラグインがそうすると決めた瞬間にアドオンは無用のものに成り果てます。そういったリスクについてユーザーに知らせずにアドオンを販売するのは不誠実だと私は思います。
加えて、一部のアドオンプラグインがさらに不誠実な、悪質とも言える行為に手を染めていることもわかってきました。それらは Contact Form 7 の商標を悪用し、あたかも彼らの販売する製品が Contact Form 7 による承認を受けたものであるかのように装い人々に誤認させます。
このような悪質な行為をこれ以上看過することはできません。ユーザーを保護するためのあらゆる選択肢を検討していることをお知らせします。まず最初の取り組みとして、Contact Form 7 の管理画面からアドオンプラグインの広告宣伝を締め出すことから始める予定です。